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2014年3月23日 (日)

【彗星】BSプレミアム コズミックフロント「幻の大彗星 アイソン崩壊の謎」を見てのまとめ

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2014年3月13日(木)放映のBSプレミアム コズミックフロント「幻の大彗星 アイソン崩壊の謎」は、興味深く拝見しました。(HPはこちら

自分としても新しい知見が多数得られたので、本日のブログでは、気になったキーワードを書き並べて、備忘録としたいと思います。(長文ですみません)

【ポイント】

(1)彗星の核から放出されたちりの中に、「かんらん石」の結晶が含まれることは、彗星が最初に作られたのは太陽の近くであることが証明される。もともとオールトの雲に彗星のもとがあったわけではない。

(2)これはまた、「惑星大移動」があったことも物語っている。土星・天王星・海王星は当初、今より内側の軌道を回っており、特に海王星は天王星よりも内側を回っていた。この惑星大移動も関係して、オールトの雲が出来上がった。

(3)他の彗星はちりと氷の割合が同じ程度だが、蒸発したアイソン彗星は氷の割合が多かった。これは彗星のもとが、今まで考えられていたよりももっと広い範囲に存在したことが、今回の崩壊で分かった。

以下長文ですが、TVの章ごとの備忘録です。

【1章:世紀の大彗星!?】

・アイソン彗星の発見は、オリンピックの開催地「ロシアのソチ」のすぐとなり、キスロボツク天文台。
・2012年9月21日に発見。ISONの名は、国際科学光学ネットワークの略称。
・太陽の近くを通るサングレーザー彗星であることが、3日後に判明。
・10兆kmも離れた太陽系の果て=オールトの雲からやってきた彗星。
・オールトの雲では、温度はマイナス220℃以下。

【2章:空前の観測作戦】

・2013年6月時点=太陽から5億km(木星軌道の内側)では、核の大きさは4.8km以下と見積もられていた。(池谷・関彗星と同じクラス)

【3章:発見!謎の石】

・すばる望遠鏡で、赤外線のスペクトルの違いから、存在物質を特定した。
・アイソン彗星は、吹き出すちりの量が少ない、奇妙な彗星。
・緑色の「かんらん石」が含まれていることが、すばる望遠鏡で分かった。

・国際宇宙ステーションに搭載されたMPACという機械=宇宙空間のちりを集める機械の、エアロジェルの中からも、かんらん石が発見された。
・結晶のかんらん石が発見された。1500℃の高温で結晶が出来たことを示している。

【4章:太陽系誕生のミステリー】

・46億年前の太陽系誕生時、太陽を中心にちりやガスが回っている。それらは次第に集まり、惑星が作られる。
・かんらん石は、太陽の近くで高温にさらされ、結晶を作る。岩石同士の衝突などで外向きの流れが出来、かんらん石が外へ外へと押し流される。
・太陽付近から木星付近まで飛ばされたかんらん石は、温度が冷えて周りを氷で覆われる。これが「彗星のもと」となっている。
・よって太陽系が誕生して間もない頃は、彗星のもとは惑星のすぐ近くにあった。オールトの雲ではない。

・46億年間分のコンピューターのシミュレーションでは、木星と土星が互いの公転によって「共鳴現象」を起こし、土星がより外側の軌道へはじかれた。
・土星が外向きにはじかれると、その影響は天王星や海王星にまで及んだ。
・最初は、天王星より海王星の方が、太陽に近い軌道を回っていたが、より影響を強く受けた海王星は、天王星軌道を飛び越えて外側を回り、今の配置になった。(惑星大移動)
・移動する土星・天王星・海王星は、彗星のもとの群れの中へ突っ込んでいった。彗星のもとは、惑星に取り込まれたりもしたが、一部のものは惑星によって更に外側にはじき飛ばされ、オールトの雲を作った。
・彗星の中に高温で出来たかんらん石があることは、惑星大移動があったことを示している。

【5章:大接近 アイソン】

・2013年11月16日に、バーストが発生した。アイソン彗星の活動が急に激しくなった。

【6章:突然の結末】

・太陽最接近は2013年11月29日。しかしISSの若田宇宙飛行士は、アイソン彗星の姿を捉えることが出来なかった。
・アメリカのキットピーク天文台の太陽望遠鏡でも、その姿を捉えることが出来なかった。
・太陽観測衛星SOHOの画像では、太陽最接近の前に明るさのピークを迎え、その後崩壊してしまったことが分かった。
・分析の結果、太陽に近づいた核が半日以上、3000℃の高温にさらされた。その結果、引きちぎられるように崩壊し、残骸は軌道上にちらばった。破片が小さかったため、あっという間に蒸発してしまった。

【7章:崩壊の秘密】

・2013年10月1日、アイソン彗星は火星から1000万kmのところを通過した。火星探査機MRO(マーズ・リコネッサンス・オービター)のカメラをアイソン彗星に向けた。
・この観測から、アイソン彗星の核の大きさは最大でも1.1km以下とみられることが分かった。
・2011年のラブジョイ彗星では核の直径は200m、太陽表面から13万kmを通過した。
・アイソン彗星はその9倍の120万kmを通過したにも関わらず、崩壊してしまった。よってアイソン崩壊の謎は、核の大きさや太陽との距離だけでは説明がつかない。
・アイソン彗星は岩石成分が少なく、氷の成分が多かったため、一気に蒸発してしまった。
・太陽系誕生の頃に原因がある。今までの彗星では、ちりと氷の割合は同じ程度だった。アイソンは氷が多い。
・これは、今までの彗星は惑星の近くで彗星のもとが存在したが、アイソン彗星の存在で「太陽系誕生の頃の、彗星のもとは、今まで考えられていたよりもっと広い範囲に存在した」ことが分かった。
・アイソンは他の彗星よりも遠いところで産まれたと考えられる。
・彗星崩壊は、太陽系誕生の秘密を教えてくれた。

以上です。長文読んでいただいた方、ありがとうございました。

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