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2023年10月29日 (日)

【星見】お台場で眺める大きな月2023

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2019年にも似たような投稿をしましたが、4年越しで2023年も、お台場から素敵な月を眺めることが出来ました。満月直前の大きな月です。

4年間でテクノロジーも市場も大きく変わりましたが、美しい月光は変わりないように思います。

なおこの写真は、EOS RPのHDR撮影機能で撮った1枚撮りのJPEG画像です。輝度差がかなりあったのですが、とてもよく写ります☆ 普通に撮ると以下の感じでした。PCでの画像処理作業が不要です!

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【星景写真】神戸の宿窓から ミ☆ #7(はじめてのRFレンズ♪RF28mm F2.8 STM)

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Canon G9X mk2を転倒させてしまい入院中なので、旅に持っていく小さなカメラがありません。(PowerShot S110があるにはあるのですが…)
そこで、以前より気になっていたレンズ、RF28mm F2.8 STMを導入してみました♪ 薄くて軽い、パンケーキレンズです♪
ヨドバシの店員さんと、「RF28mm F2.8 STMにするか、RF24-50mm F4.5-6.3 IS STMにするか」、熱い議論を交わした上での選択です!
早速EOS RPに付けて、出張先にて星を撮ってみました!

またまた神戸の「逆夜景」を狙いました。結論としては、とても優秀なレンズと思います。もちろん、最近の流れの「レンズの収差を、カメラ側で補正する」という技術が効いているわけですが、こういった写真ならそれで十分と感じます♪

はじめて所有することになったRFレンズです。マウントアダプターのコントロールリングに比べ、このレンズのコントローリングはすごく滑らかにやや重く動きます。とてもいい感じです。パンケーキレンズでも高級感があります。

こんなコンパクトな、でもフルサイズの撮影システム、いつでもカバンに入れておきたくなります♪

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【星旅】富士山の西湖へ星見ドライブ~PowerShot G9X mk2の転倒

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気軽な星見ドライブがしたくて、富士山の近くの西湖へ行ってきました。富士五湖からの星景写真はだいぶ撮影が進んできましたが、西湖からは初めてです。風の強い日でしたが、瞬間的に風がやむことがあり、そんなときだけ湖面に逆さ富士をうっすら見ることが出来ました。トップの写真は、西湖湖畔から眺める、富士山とオリオンです。EOS RP+タムロン15mmレンズです。

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同じ瞬間を、EOS 6D+シグマ24mmレンズで撮ったものはこちらです。構図はだいぶ苦しくなってしまいました。

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それより前の、オリオンが昇ってくる前の時間帯は、富士山を正面にして撮っていました。こちらはEOS RP+タムロン15mmレンズです。

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そしてこちらはまた、EOS 6D+シグマ24mmです。

この西湖は、観光地なので、一般の方々も多くいらっしゃいました。土曜の夜とはいえ、かなり冷え込んできた時期なのに…。やはり観光地は夜でもにぎわいますね。オリオン座流星群がバンバン飛んでいたからかもしれません。

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撮影風景はこんな感じなのですが、この写真で赤い軌跡となっているのは、撮影していたPowerShot G9X mk2を三脚ごと転倒させてしまったのです。湖畔の地面が砂や石で荒れていたのと、風が強かったのがあり、スリックの三脚エアリーS100では荷が重かったです。もっと足を開けば良かったです…。

この赤い光跡は、ラストショットなのです…

カメラは、前面から勢いよく地面に倒れてしまい、レンズ部分から地面に激突してしまいました。レンズ周辺が壊れてしまい、レンズが収納出来なくなってしまいました…(涙) おおいに反省です。

ただその後、ヨドバシに持っていったら、ちゃんと修理をしてもらえることになりました。とても嬉しい!!!
ただ、G9X2は修理可能なのですが、例えばG9X1は古くてメーカーでも修理不可能とのことです。古い機材こそより大事にせねばならないのですね。肝に銘じたいと思います。

【星見】伊豆半島でのんびりと星見のはずでしたが♪

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10月13日のフライデーナイトは、のんびり星見を楽しむ時間にしたかったのですが、小惑星探査機サイキのロケットの光の出現で大慌てになってしまいました。改めて、静かな雰囲気の写真を少しだけアップします。

トップの写真は、観測風景です。観測地は、金曜の夜であるにも関わらず、星屋さんで大賑わいでした。ガチの天文ファンだけでなく、一般の星好きな方々も集まっているようで、かなりメジャーな観測地になってしまいましたね。となりで、星を知っている男性(どうやら先輩)が、星を知らない女性(どうやら後輩)にずっとずーーーっと説明を続けているので、さすがにちょっとうるさくて、私は星を観ながらヘッドホンで音楽を聴くことにしました。(汗)

そんな、音楽を楽しんでいるときに双眼鏡でオリオン座方面を眺めていたら、小惑星探査機サイキのロケットの光が見えてきたので、この夜ばかりはホントに「のんびり星見」どころではありませんでした。(汗)

でもまぁ、貴重な光を観ることが出来ましたし、下の写真のような「冬の訪れ」を感じる星見も出来ましたし、ホントに十分です。星見はココロの洗濯です。

なお、EOS RPの電池切れはやはり痛恨だったので、このあと追加バッテリーをようやく導入することになりました。電池切れする前のEOS RPの写真を貼っておきます。

Canon EOS RP + TAMRON SP 15-30mm F2.8 (A041) + LeeソフトフィルターNo.3 + カメラ三脚による固定撮影
焦点距離15mm、ISO感度3200、絞りF2.8、露光時間30秒×24枚比較明合成(12分露光相当)
カメラ内ダーク減算無し、RAW記録
ステライメージ9による比較明合成、Lightroom Classicによる各種調整を実施

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2023年10月15日 (日)

【天体写真】続々報:小惑星探査機サイキの打ち上げロケット/オリオン座に奇妙な彗星状天体を観察

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小惑星探査機サイキを載せたファルコンヘビーロケットの光について、科学的な意味合いは少ないとは思いますが、単純な比較明合成の写真も作ってみました。時間分解能が低くて、何を撮ったのかは分かりづらくなりますが、それでも貴重な出会いの思い出にはいいかなと思います。トップの写真は、下の写真からピクセル等倍でトリミングしたものです。

Canon EOS 6D + TAMRON SP 15-30mm F2.8 (A041) + LeeソフトフィルターNo.3 + カメラ三脚による固定撮影
焦点距離15mm、ISO感度3200、絞りF2.8、露光時間30秒×13枚比較明合成(6分30秒露光相当)
カメラ内ダーク減算無し、RAW記録
Photoshop 2024による比較明合成、Lightroom Classicによる各種調整を実施

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タムロン広角ズームレンズの望遠端、30mmで撮った写真も、赤道儀での追尾はしていませんが、あえて単純な比較明合成をしてみました。1秒間露光で連射しつづけたのですが、10枚ごとにピックアップした48枚にて、比較明合成してみました。オリオンの三ツ星を通過した後も、コマは暗くなりながらも、光点は輝きがあまり落ちずにずっと移動し続けているのが分かります。

しかしさすがにEOS 6Dとはいえ、最高ISO感度25600での撮影は、ノイズ的にかなり厳しかったです。ここはEOS RPに頑張ってもらいたかったシーンでしたが、既に電池切れで営業終了でした。機材はやっぱり信頼性の高さも大事ですね。その点はEOS 6Dは古いものの、いまでもとても素晴らしい相棒のカメラです。

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上の写真は、下のオリジナル写真からのトリミングです。

Canon EOS 6D + TAMRON SP 15-30mm F2.8 (A041) + LeeソフトフィルターNo.3 + カメラ三脚による固定撮影
焦点距離30mm、ISO感度25600、絞りF2.8、露光時間1秒×約10秒間隔×48枚比較明合成
カメラ内ダーク減算無し、RAW記録
Photoshop 2024による比較明合成、Lightroom Classicによる各種調整を実施

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ベテルギウスの先まで移動した頃、EOS 6DのSDカードが途中でいっぱいになってしまって撮れなくなってしまったのですが、そのあとも光点はずっと見えていました。そこで頑張ってくれたのがPowershot G9X mk2で、比較明合成撮影モードでもくっきりと光点の連続を撮ってくれていました。この子もとてもすごいです!!

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こちらの写真のトリミングが、下の写真です。意外に明るくしっかり写してくれていますね。

とにかく、今回の出来事はとても興奮しました。今回は「リラックスするため、星空を眺める時間にしよう!」と思っていたのですが、すっかり興奮ばかりの夜になってしまいました。貴重な出会いになりました。フライデーナイトの遅い時間だったのに、リアルタイムで同定作業に付き合ってくれた親友に感謝です!

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2023年10月14日 (土)

【天体写真】続報:小惑星探査機サイキの打ち上げロケット/オリオン座に奇妙な彗星状天体を観察

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小惑星探査機サイキを載せたファルコンヘビーロケットの光を観ることが出来ました。興奮が冷めやらないまま、まだ速報レベルですが、連続撮影した写真のうちの一部から、動画を作ってYouTubeにアップしました。
動画はこちら https://youtu.be/mv5Eo_P9WkM?feature=shared

写真も少しだけLightroomで画像処理しました。
下の写真がフル画面で、それをトリミングしたのがトップの写真です。機材はこちらです。

Canon EOS 6D + TAMRON SP 15-30mm F2.8 (A041) + LeeソフトフィルターNo.3 + カメラ三脚による固定撮影
焦点距離15mm、ISO感度3200、絞りF2.8、露光時間30秒×1枚撮り
カメラ内ダーク減算無し、RAW記録
Lightroom Classicによる各種調整を実施

動画においては、
・前半:30秒間露光の写真を、3秒間ずつ表示(ISO感度:上記の通り3200)
・後半:1秒間露光の写真を、1秒間ずつ表示(=つまりほぼリアルタイムのロケットの動き)
 ※後半の写真は、最初の2枚のみISO感度102400で撮影してそのまま、その後はISO感度25600で撮影して2段増感
  焦点距離はテレ端30mmにして撮影、静岡県にて撮影

のんびり星空観望して、横でお気軽星景写真を撮っていたのですが、突如事件が起きたので、星景写真を取りやめて臨戦態勢連写&望遠モードにしたというわけです。とはいえ、焦点距離はたった30mmですし、Leeソフトフィルターも付いたままでした。EOS RPは既に電池切れで営業終了だったので、超高感度撮影をEOS 6Dに任せるという無理なモードになってしまいました。それでも、ノイズだらけではありますが、1秒露光連写で記録を残すことが出来て良かったです。

ロケット発射の模様はNASAの動画で見ることが出来ました。TVニュースもやっていたのですね。

しかしとにかく、11×80双眼鏡でリラックスして星空を流している時にふとこの天体が入ってきたので、見つけたときはとにかくびっくりしました!
最初の一言は「なんじゃこりゃ!!」でした。

リゲル付近で見つけた際(2023年10月14日 0時44分頃)の構造は、
・中央に明るくキラキラ輝く完全な点光源(彗星核のような、でももっと恒星のようにシャープな像)
・その周囲はやや彗星のコマのような姿、若干淡い
・最外周(直径約4度=4.5度の11×80双眼鏡の視野いっぱい)にリングが輝く、リング星雲のような像
でした。肉眼でも大きな光が見えました。

三ツ星付近まで移動してきた際(2023年10月14日 0時49分頃)には、姿がだいぶ変化して、
・中央の点光源はそのまま、ただどんどん暗くなっていく。
・周囲はまったく彗星のコマのよう。弱い中央集光が見られる。
・最外周のリング構造は無くなった。
という状況でした。

その後はどんどん暗くなっていきましたが、ベテルギウスを過ぎるあたり(2023年10月14日 0時57分頃)までは双眼鏡で追いかけることが出来ました。
カメラのSDカードの残量切れで、撮影終了となってしまったのは1時ちょうど頃ですが、この頃もベテルギウスの東側にまだまだ見えていました。

なにより、動きが非常に興味深かったです。速いというか、遅いというか…。
人工衛星(ISSなど)よりは遥かに遅い動きなのですが、双眼鏡視野でも肉眼でもどんどん動いていくのが分かる速度で、この速度で動く天体は見たことが無いと思い、奇妙だと思いました。ロケットだろうとは感じつつつも、もしかして未発見の地球をかすめる彗星か小惑星ではなかろうか、なんて思ってしまったりもしました。

撮った画像は、もう少し落ち着いて整理してみたいと思います。

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【天体写真】速報:小惑星探査機サイキ(プシケ)の打ち上げロケットか!?オリオン座に奇妙な彗星状天体を観察

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標記の通り、とても奇妙な彗星状天体を偶然に観察しました。星景写真を撮っていたので、写真にも写りました。上の写真ではリゲル付近に
・中央が2等星ほどに明るい
・その周囲は一度暗くなっていて、
・最外周がまた明るい
・そして高速で移動している(30秒露光の写真)
そんな奇妙な天体が見えます。どうやら小惑星探査機サイキ(プシケ)の打ち上げの光のようですが…教えてくれた星仲間に感謝!!

それに双眼鏡で気付いて、その後は移動を明確にする&点像で写すために、1秒露光で連射を続けました。以下は三ツ星付近(北側)に彗星のコマのような姿が写っています。画像は整理してまたアップしたいと思います。

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2023年9月18日 (月)

【彗星】C/2023 P1 西村彗星に会いに外房ドライブ(続) ミ☆

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先日の外房での西村彗星観察の続きです。前回の投稿時には速報レベルの画像処理しか出来ませんでしたが、改めてC/2023 P1 西村彗星の9月10日(日)未明の姿を画像処理してみました。180mmレンズで撮ったので小さくしか写っていませんでしたが、フラット処理やトリミングなどしてみると長い尾が見えてきました。3度くらいはありそうです。

Canon EOS RP + NIKON Ai-S Nikkor ED 180mm F2.8S + Higlasiによるノータッチガイド
焦点距離180mm、ISO感度3200、絞りF2.8、露光時間15秒×12枚コンポジット(180秒露光相当)
カメラ内ダーク減算無し、RAW記録
ステライメージ9によるフラットフレーム処理+コンポジット、Lightroom Classicによるトリミングなど各種調整を実施
彗星核基準でコンポジット

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核周辺だけのトリミング(ピクセル等倍)がこちらです。中央集光がとても強く、また尾は1本であるように見えます。双眼鏡だと点光源にしか見えず、どれが彗星なんだかハッキリしなかったのですが、薄明の中でこの姿なら仕方ないですね。それでも写真だとこれだけ写るのですから、写真の力はやはりすごいです。

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若干トリミング実施してはいるものの、180mmレンズで撮ったそのままの画角に近いのはこちらの写真です。薄明や、地平線付近の雲と、戦いながらの撮影風景だったのが分かりますね。彗星の右側の輝星がしし座γ星で、彗星の斜め右の上方にある3連星のような輝星がしし座ζ星です。

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こちらはアストロアーツ製ステラナビゲータver.8による図です。γ星とζ星の距離は、3度強あることが分かります。彗星の尾の長さもおよそ3度ほどあると言って良いかと思います。
この直後にも12枚以上写真を撮ったのですが、空がどんどん明るくなってきたため、画像処理しても尾は良く見えてきませんでした。つまり「旬の時間」はたった3分ほどだったということになります。貴重な出会いでした。

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この夜は、海風は強かったものの、素晴らしい晴天で気持ちが和みました。月が出てきてからは夜空は明るくなってしまいましたが、それでもとてもいい雰囲気の星空でした。この写真は、EOS 6D+タムロン15-30mmレンズ(15mm域)で撮ったものです。ホントは太平洋を向いてもっと真っ暗な夜空だったのですが、爽やかな雰囲気の写真にしてみました

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彗星や薄明と戦って、夜明けはこんな空でした。いい感じでした。月と水平線の間に見えている輝星は、金星です。

彗星観測に来ていらっしゃった、Sky-Watcherの30cm GOTOドブソニアンを持って彗星観測に来ていらっしゃったお隣の方が、金星を見せて下さいました。キラキラの三日月形でした。この方は、ドブソニアンにコンデジをコリメート接続して、彗星頭部を写していらっしゃいました。素晴らしかったです♪

2023年9月10日 (日)

【彗星】C/2023 P1 西村彗星に会いに外房ドライブ ミ☆

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C/2023 P1 西村彗星が大変明るくなっているのに、仕事が忙しくて全然会いに行けていませんでした。明け方の空ではこれがラストチャンスということで、思い切って関東の東の果て、外房までドライブしてきました。以前も訪問した場所です。まだしっかり画像処理など出来ていませんが、速報レベルで写真をアップします。9月10日(日)未明の西村彗星の姿です。

薄明が既に開始している明け方の超低空であり、8cm双眼鏡による観察では点光源しか見えませんでしたが、望遠レンズで写真に撮ると長い尾が分かります。大きなコマを持つというよりは、中央集光の高いコンパクトな彗星に見えました。

Canon EOS RP + NIKON Ai-S Nikkor ED 180mm F2.8S + Higlasiによるノータッチガイド
焦点距離180mm、ISO感度3200、絞りF2.8、露光時間15秒×4枚コンポジット(60秒露光相当)
カメラ内ダーク減算無し、RAW記録
ステライメージ9によるコンポジット、Lightroom Classicによる各種調整を実施

時間も限られていたので、サンニッパやSX赤道儀の出撃は見送り、実績のある伝家の宝刀180mmレンズとHiglasiのコンビで迎撃しました。

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その時の夜空の雰囲気はこんな感じです。もう夜明けが迫っていて、かなり焦りながらの撮影でした。彗星はまだ海面下なのに、空がだんだん明るくなってきているのが分かりました。画面の右の輝星は金星で、画面上部に切れているところに月が輝いていました。この広角レンズの写真でも、点光源の姿では西村彗星が写っています。

金星の左上にはかに座のプレセペ星団がキラキラ輝いていました。この夜は、西村彗星が昇ってくる前に、M42やM45やM44を望遠レンズで撮って遊んだりも出来ました。(普段はやらない遊び)

Canon EOS 6D + TAMRON SP 15-30mm F2.8 (A041) + カメラ三脚による固定撮影
焦点距離30mm、ISO感度3200、絞りF2.8、露光時間15秒(1枚撮り)
カメラ内ダーク減算無し、RAW記録
Lightroom Classicによる各種調整を実施

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G9X mk2による撮影風景はこんな感じです。いつものように、カメラ2台と8cm双眼鏡を出して、その後ろからG9X2で撮る状況です。高台に昇ったのですが、潮風がすごくて、三浦半島の時と同様にまた潮でびっしょりになりました。それでも、外房までドライブして、満天の星空に会うことが出来たので、とても気持ちの良い夜になりました。勢いで、久々に徹夜をしてしまいました…。

2023年8月20日 (日)

【星旅】再び三浦半島の先端までドライブ~海蝕洞穴と星空

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夏休みは新潟県星見ツーリングを楽しみましたが、そのあとも近場で県内の日帰り星見ドライブも楽しみました。以前訪れたことのある三浦半島の先端です。大きな穴のあいた岩石(海蝕洞穴)とともに、星空を眺めることが出来ます。ここを訪れるのは2度目です。前回は真冬でしたが、今回は真夏です。斜めの岩と斜めの天の川とを見比べることが出来る、素敵な構図になりました。本当はもっと早い時期に訪問して、夜中や未明に撮るのがいいのでしょうね。

Canon EOS RP + TAMRON SP 15-30mm F2.8 (A041) + LeeソフトフィルターNo.3 + カメラ三脚による固定撮影
焦点距離15mm、ISO感度3200、絞りF2.8、露光時間15秒×2枚比較明合成(30秒露光相当)
カメラ内ダーク減算無し、RAW記録
ステライメージ9による比較明合成、Lightroom Classicによる各種調整を実施

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天の川が写る写真は、長時間露光をしてしまうと、ちょっとイマイチな絵になりますね。どうしたらうまく、星の軌跡と天の川とを、両立して表現出来るでしょうか?同じカメラシステムで、コマ数だけを増やした写真がこちらです。夜遅くないので、飛行機もバンバン飛んでいました。星を撮るなら、やはり夜中に来た方がいいですね。

Canon EOS RP + TAMRON SP 15-30mm F2.8 (A041) + LeeソフトフィルターNo.3 + カメラ三脚による固定撮影
焦点距離15mm、ISO感度3200、絞りF2.8、露光時間15秒×35枚比較明合成(8.75分露光相当)
カメラ内ダーク減算無し、RAW記録
ステライメージ9による比較明合成、Lightroom Classicによる各種調整を実施

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PowerShot G9X mk2による撮影風景は、こんな感じです。夕方の早い時間帯だったのでギャラリーもとても多く、思いっきり明かりを照らされてしまったときの写真を掲載しておきます。こればかりは仕方ないですね。その分、岩の感じが分かる写真になりました。

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同じG9X2の撮影風景写真でも、撮影終盤になったころはこんな写真になりました。明かりが照らされないほどギャラリーが減ったのは良かったのですが、2台のEOSの赤いランプの光が大きく広がってしまいました。これは、思いっきり海岸線で撮っていて、海風が吹いていたので、G9X2のレンズ面にも潮がびっしり付いてしまったためです。天然のソフトフィルターですね…。帰ってから、しっかり掃除をすることになりました。前回撮影時は冬で陸風だったので大丈夫でした。四季を通じて観測地に出かけると、いろんなことが分かって面白いですね。

まだ処理していない写真がいっぱいあるので、急がず順番に画像処理していきたいと思います。

2023年8月17日 (木)

【星旅】奥只見の暗い夜空でペル観~佐渡島ツーリング

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お盆休みは帰省のついでに、また星旅ツーリングをしてきました。暗い夜空が広がると言われる、憧れの奥只見を観測地に選びました。20年ほど前に昼間にはダムを訪問したことがあるのですが、夜間に星見に行くのは初めてです。台風が来る直前だったので天気が心配でしたが、うまく読みが当たって星空を眺めることが出来ました。星景写真を撮りつつ、ペルセウス座流星群の流れ星もいっぱい見ることが出来ました。

トップの写真は、南天の天の川の写真です。愛車も一緒です。ペルセウス座流星群の流れ星がバンバン飛んでいて、画面右側の流星もそのひとつだと思います。後述しますが今回の星景写真は、Lightroom Classicでかなりアニメチックにレタッチしてみました。

Canon EOS RP + TAMRON SP 15-30mm F2.8 (A041) + LeeソフトフィルターNo.3 + カメラ三脚による固定撮影
焦点距離15mm、ISO感度6400、絞りF2.8、露光時間20秒×1枚撮り
カメラ内ダーク減算無し、RAW記録
Lightroom Classicによる各種調整を実施、トリミング実施

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こちらは同じ撮影ポイントですが、レンズの焦点距離を30mmにして、天の川中心部をズームアップしてみたものです。地上の樹木より、はるかに背の高い天の川です。ちょうど南斗六星のひしゃくが、その樹木にかかっているところです。

Canon EOS RP + TAMRON SP 15-30mm F2.8 (A041) + LeeソフトフィルターNo.3 + カメラ三脚による固定撮影
焦点距離30mm、ISO感度6400、絞りF2.8、露光時間20秒×1枚撮り
カメラ内ダーク減算無し、RAW記録
Lightroom Classicによる各種調整を実施

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この日は晴れたものの、雲の往来も多く、あまり長い露光時間はかけられませんでした。またあまりに空が暗いので、F2.8の大三元レンズでも露光不足が否めなく、ノイジーな写真になりがちでした。それで今回は割り切って、派手なレタッチにして、代わりにLightroomのAIのノイズ処理機能に頑張ってもらって、それを補いました。ガチの天体写真っぽくはないかもですが、たまにはこういう写真もいいかもですね。

この写真は、また焦点距離15mmに戻してみたものです。これも樹木と天の川の背比べです。画角が広いので、夏の大三角形に加えて画面左の土星も写りました。

Canon EOS RP + TAMRON SP 15-30mm F2.8 (A041) + LeeソフトフィルターNo.3 + カメラ三脚による固定撮影
焦点距離15mm、ISO感度6400、絞りF2.8、露光時間20秒×1枚撮り
カメラ内ダーク減算無し、RAW記録
Lightroom Classicによる各種調整を実施

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この奥只見は、トイレもある大駐車場が整備されています。まずそこに到着して、PowerShot G9X mk2で撮った写真がこちらです。街灯の光が目に付きますが、クルマで隠したりすれば問題ありません。視界も良好です。
それでも、この奥只見エリアには駐車スペースが複数あるので、気に入った場所を探してみるのも良いかもしれません。

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発電所なので、明かりのついている建屋や、こういった大きな送電線もあるので、目的に応じて撮影場所は選びます。これは北の空で、北極星~カシオペヤ座~アンドロメダ大星雲が写っていますが、G9X2での撮影なのでさすがに感度不足です。

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朝になりました。ダムを散歩してみます。とにかく大きくて立派なダムです。小さく人が写っていますが、この方から「滝雲」のことを教わりました。早朝に写真を撮ってきたそうで、スマホ画面でそのすごい写真を拝見させていただきました。

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ダムの反対側は、これまた美しいダム湖です。ちなみにこの写真は、新しく入手したスマホ「SONY XPERIA 10 V」で撮影しました。超広角レンズ(16mm相当)が手のひらに入るのはすごいです。なお夜景も美しく写すことが出来て大変優秀なスマホですが、さすがに奥只見の星景写真は真っ暗にしか写りませんでした。そういうのはスマホ上位機種か、デジカメに譲ることにしたいと思います。

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観測地のひとつの大駐車場の全景がこんな感じです。山の中なのに、とにかく広い!素晴らしいです。

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マップはこちらです。行けるところ、行けないところ、いろいろあるのが分かります。
しかしそれにしても、奥只見への道のりは険しかったです。往路は奥只見シルバーラインを使ったのですが、これはとても長い(約18km)トンネルです。20年前と同様で、道幅が大変狭く、路面が荒れていて、そして深い深い霧の中を走行するので、運転はかなり厳しい感じです。それでも、関越道小出ICを出たらほぼトンネルだけで山中のダムや観測地に来ることが出来るわけですから、昔の方々がこのトンネルを掘った偉業には本当に感謝したいと思います。

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帰路は、奥只見シルバーラインと平行して走っている国道352号線を使ってみました。さきほどの方に、滝雲スポットのことも教わりましたし、枝折峠はもうひとつの観測地と聞いていたからです。ただこの352号線こそ厳しい道路でして、タイトな峠道なのはまだしも、道幅が両側合計で1車線しかなく、ブラインドコーナーが続くので、対向車のことを考えるととてもスピードは出せません。やはり出来る限り奥只見シルバーラインを使った方がいいと思いました。

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さて、星旅ではあるのですが、ツーリングでもあるので、奥只見の星空のあとはドライブを続けることにしました。新潟港まで走行し、まだ渡ったことのなかった佐渡島に向かうことにしました。カーフェリーの旅は本当に大好きです。
ただ、このカーフェリーは、クルマを載せると大変高価なので、今回はクルマはコインパーキングに置いて、人だけ乗っていくことにしました。日帰りの旅です。それでも片道2.5時間も楽しめる船旅です。

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大きな新潟港からフェリーが出港するのは、とてもカッコイイ姿でした。そしてそのフェリーを、海鳥(ウミネコ!?)がいっぱいついてきてくれます。乗客の何人かは、かっぱえびせんを持っていて、甲板から手を伸ばすと、海鳥が手からかっぱえびせんを食べてくれるのです。とても微笑ましくて、ずっと眺めていました。

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かっぱえびせんをもらおうとしている海鳥たちは、こんな感じです。かわいい!

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2.5時間かけて、船からは佐渡島が見えてきました。なるほど、両サイドに山があって、中央部は平たい島ですね。島と言っても、沖縄本島に次ぐ広さがあるそうで、とても日帰りで観光出来る広さではないことも分かりました。佐渡金山とか、たらい舟とか、KAGAYAさんも訪問された大野亀とか、いろいろ行きたかったのですが、両津港から近い「トキの森公園」に絞ることにしました。

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このトキの森公園は、とても興奮しました。まずトキって、日本では野生は絶滅したとは聞いていましたが、このセンターでは100羽以上が飼育されていて、まずその数に驚きました。そして、すぐ近くで観察出来るような仕掛けも用意されていて、じっくりと観察することが出来ました。上の写真はお母さんのトキです。

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こちらの歩いているのが、今年の4月に生まれたばかりの、幼いトキだそうです。係員の方々から、いろいろと詳しく教えていただきました。大変勉強になりました。

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帰路の路線バスの中から、汽水湖の加茂湖も見えました。佐渡島は、田んぼの向こうに山々が見えて、とてものんびりとした場所でした。いつか宿泊してゆっくり訪問したいなと思いました。
それでも今回、念願の佐渡島まで訪問することが出来て、とてもいい新潟県内星旅ツーリングでした。

2023年8月 6日 (日)

【星景写真】神戸の宿窓から ミ☆ #6(北斗七星と逆夜景とポートピア連続殺人事件をガチで撮る♪)

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出張中のちょっとした時間に、ちょろっとだけ天文活動をしておりますが、またあの名作「ポートピア連続殺人事件」の舞台でもある、神戸のポートアイランドに上陸しました。前回の撮影では、いつも通りPowerShot G9X mk2が頑張ってくれましたが、とにかく素晴らしい観測地(撮影ポイント)だったので、もっと「ガチな機材」で撮ってみたかったのです。今回、早々とそれを実現することが出来ました。EOS RPと大三元レンズを持ち込んだのです♪

ホントはタムロン15-30mm F2.8を持ち込みたかったところですが、あまり重機材にするわけにもいかず、標準域大三元としました。それでも思っていた画角を得ることが出来ました。ちょうど橋から観覧車までが入りました。そして三脚も、ベルボンUltra455なら十分な高さを得られるので、構図をしっかり定めることが出来ました。

Canon EOS RP + SIGMA 24-70mm F2.8 + LeeソフトフィルターNo.3 + カメラ三脚による固定撮影
焦点距離24mm、ISO感度200、絞りF4.0、露光時間6秒×300枚露光(約30分露光相当)
カメラ内ダーク減算無し、JPEG記録
ステライメージ9による比較明合成 & Lightroom Classicによる各種調整を実施

空の方は、北斗七星がしっかり入りました。北極星も入りました。アルクツールスまでは入りませんでしたが。地上は、サーチライトの「背の高さ」を写すことが出来ました。本当に天頂付近まです~っと伸びている光なんです。

ずっと見ていたかったのですが、翌日も仕事なのであまり無理は出来ません。それでも、やはり長時間露光の間に星空を眺めていると、無心になれたような気がします。自分なりのマインドフルネスですね。

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後ろの南の空をみると、大きな大きな月が、煌々と輝いていました。月光浴もいいですね。夏の月はホントに高度が低くて、私はこれで「夏」を感じてしまいます。

一点、ちょっと残念だったのは、なかなか特殊な構造でスリム化を図っている三脚、ベルボンUltra455ですが、とうとうこの日に1本の脚が壊れてしまいました。脚自体をねじって固定する「ウルトラロック」というすごい構造なのですが、以前から私が強く締めすぎていたのがたたって、今回でとうとう5段の脚の末端が壊れちゃいました。それでも4段脚として使えたので、問題は無かったんですが。クセのある三脚ではあるものの、コンパクトで丈夫な三脚で、2017年のアメリカ皆既日食の時から使っている、お気に入りの三脚です。ヨドバシに修理に出したいと思います。

2023年7月29日 (土)

【星見】KAGAYAさんイラスト&Vixenフォトコン@東京ガーデンテラス紀尾井町

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都内勤務の地の利を生かして、普段はなかなか行かない「東京ガーデンテラス紀尾井町」に行ってきました。「KIOI STAR PARTY」という星のイベントが、ビルのあちこちで開催されています。高校時代からの友人と一緒に行ってきました。

大好きなKAGAYAさんのイラストが大きく飾られた広いフロアは、とても圧巻でした!スカイウォッチャーや星ナビで見たようないわゆるKAGAYA節の世界が、大きく精細に多数展示されていました。嬉しい! KAGAYAさんの写真展でもそうでしたが、「これそのまま持って帰りたい♪」となるくらいのいい雰囲気でした。

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ビルの外周は、天の川を模したイルミネーションが施され、椅子にもKAGAYAさんのイラストが展示されていました♪(座れない!!!)

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「KIOI STAR PARTY」は多数の企画で構成されていて、もうひとつはVixenの星空フォトコンテストでした。なかなか素晴らしい星景写真が揃っていて、見ごたえたっぷりでした。

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(天文マニアではない)友人は、この流星の写真が気に入ってくれたようです。クリスマスツリーだそうです。

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私としては、どれも甲乙つけがたいのですが、下段中央の、熊本県で撮影された天の川と夜景の写真が特にいいなぁ~と思いました。

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フォトコンの一角では、3人の方々のタイムラプス動画もテレビ展示されていました。これらは特に素晴らしかったですね。友人も「これはCGじゃないの???」と疑うくらいでしたが、静止画でも素晴らしい天体写真なのにそれが動画になっていて、本当にすごかったです。私も挑戦したくなりました。

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雪壁から眺める星々とか、狙わないと撮れない写真も多く、この方もロケハンなど頑張っているな~と思いました。

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東京のど真ん中、赤坂見附です。外堀や石垣を見ながら、江戸時代には大名屋敷があったんだなぁと思いをはせることが出来ました。いまはこんなすごいビルが建ってしまっています。それでも見える星々は、ほとんど同じなんだよなぁとも思いました。東京都内で星成分を吸収出来た夕方でした☆

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2023年7月17日 (月)

【星景写真】神戸の宿窓から ミ☆ #5(北斗七星と逆夜景とポートピア連続殺人事件)

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またまた出張中にちょろっとだけ天文活動をしてみました。今回は新交通システムに乗って、憧れのポートアイランドに上陸しました。あの名作「ポートピア連続殺人事件」の舞台でもある、神戸のポートアイランドです♪ ポートアイランドからは、海を挟んで神戸の夜景を贅沢に観ることが出来ます。「逆夜景」というそうですね。

本当は海辺の公園で、モニュメント越しに星々を撮ろうと思っていたのですが、泊まった宿が(天文的に)とても素晴らしく、屋上が開放されているのです!!!360度の星空観察が出来ます!!!ということで、せっかくですから、今回はここから撮らせていただきました。

PowerShot G9X mk2で比較明合成撮影をすれば、神戸のきらびやかな夜景と一緒に、星々もなんとか写ってくれました。トップの画像は、逆夜景といっしょに輝く北の空の星々です。北斗七星を含むおおぐま座の星々がいっぱい写りました♪ 神戸の夜景もいっぱい写すことが出来ましたが、実は28mm相当の画角ではこれが精いっぱいの構図でして、次回はカメラも三脚もガチでフルスペックで持参しようと思える、いいロケーションの宿でした。

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南の空は、神戸空港の光害があるものの、それでもその先が海になるからか、意外に暗くて星々がよく見えました。薄雲もありながら、この写真にはいて座のあたりが良く写っています。空高くには夏の大三角も見えましたし、ちょっとした星見には最高でした。

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普通に夜景を撮るとこんな感じです。2本の強烈なサーチライト(固定されているようです)が目を引きます。三宮中心部やメリケンパークあたりも良く見えます。夜景を眺めることが出来るだけでも、とても贅沢ですね。今回は「宿窓から」ではなく、窓が無いのが良く、更に眺めが素晴らしいのが、天文的に大変高得点な宿でした♪

2023年7月16日 (日)

【星旅】富士山ドライブ♪3地点で撮り比べ(3)~鳴沢村から見上げる富士山と天の川

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かなり間が空いてしまいましたが、梅雨の晴れ間の、富士山エリアへの星旅ツーリング記事の続きです。3地点を巡ったうちの最後の第3の観測地は、過去にも訪れた鳴沢村の公園です。とても広々していて開放的です。駐車スペースからはそこそこ歩くのですが、それが静けさを作り出してくれるので、重量級機材を扱わなければとてもいいスポットです。この時間帯以降は薄雲が出てきてしまったので、本格的な星見や星景写真撮影にはなりませんでしたが、星空の雰囲気を味わうなら十分です♪

トップの写真は、EOS 6Dに15mmレンズをつけて、5枚だけ比較明合成をしたものです。下の写真は、EOS RPに24mmレンズをつけての一枚撮りです。薄雲の往来が激しかったので、長時間露光が出来ず、時間的に切り取った写真にしてみました。

Canon EOS 6D + TAMRON SP 15-30mm F2.8 (A041) + LeeソフトフィルターNo.3 + カメラ三脚による固定撮影
焦点距離15mm、ISO感度6400、絞りF2.8、露光時間15秒×5枚比較明合成(約1分強露光相当)
カメラ内ダーク減算無し、RAW記録
Photoshopによる比較明合成、Lightroom Classicによる各種調整を実施

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15mmの超広角レンズは、やはり扱いが難しい面もありますね。星空はとても広く写るものの、この場面では富士山が小さすぎるとも思います。今回は24mmぐらいの画角がちょうど良かったかなと思います。

Canon EOS RP + SIGMA 24-70mm F2.8  + LeeソフトフィルターNo.3 + カメラ三脚による固定撮影
焦点距離24mm、ISO感度6400、絞りF2.8、露光時間15秒×1枚露光
カメラ内ダーク減算無し、RAW記録
Lightroom Classicによる各種調整を実施

まぁそれにしても、一晩で3地点の観測場所を巡回出来るなんて、かなり贅沢な楽しみ方ですね。富士山エリアならではです。赤道儀をしっかり据え付けるような観測とは異なりますが、ある意味では出来高も多くて、こういう楽しみ方もありかなと思います。

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さて、たまにはと思って、自撮りをしてみました。かなり薄雲が出てきてしまって星雲星団の観望には厳しい時間帯でしたが、観測風景記録としては分かりやすいかなとも思います。ノーフィルターですが、星がしっかりにじんでくれました。これはPowerShot G9X mk2にて、いつもの星空撮影モードではなく、普通にマニュアル露光&RAW記録設定で、また1回のセルフタイマーで10枚撮れる設定にして、何枚もポーズを変えて(笑)撮ってみたものです。昼間だったらかなり変ですね…。(夜でも!?)

Canon PowerShot G9X mk2 + カメラ三脚による固定撮影
焦点距離28mm相当、ISO感度3200、絞りF2.0、露光時間8秒×1枚露光
カメラ内ダーク減算無し、RAW記録
Lightroom Classicによる各種調整を実施

2023年6月25日 (日)

【星旅】富士山ドライブ♪3地点で撮り比べ(2)~精進湖からのとても贅沢な雰囲気の星見☆

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梅雨の晴れ間の、富士山エリアへの星旅ツーリング記事の続きです。3地点を巡ったうちの第2の観測地は精進湖です。こちらもとても有名な富士山撮影スポットですね。夜中でも多くの方々がいらっしゃいました。ただ撮影スポットとしてはある程度の広さがあるので、自分のエリアが確保出来ないほどの混雑ではありませんでした。クルマの往来が激しいので、地上風景が狙った明るさになるかについては難しい場所でしたが。

湖畔の水面ギリギリの地点にカメラ三脚を3台広げて、カメラ3台運用を行ないました。湖畔からの星見は、とても贅沢な雰囲気です。海外からの観光客の方々も多かったか、いろんな言語の会話も聞こえてきて、静寂の星見スポットとは異なった面白さがありました。風が無く、逆さ富士がくっきり写りました。船もきれいに写り込んでいますね。あまり長時間滞在すると夜露でびしょびしょになってしまいます。まるで湖で釣りでもしているかのような、そんな優雅な時間でした。

Canon EOS 6D + TAMRON SP 15-30mm F2.8 (A041) + LeeソフトフィルターNo.3 + カメラ三脚による固定撮影
焦点距離15mm、ISO感度6400、絞りF2.8、露光時間15秒×10枚比較明合成(約2.5分露光相当)
カメラ内ダーク減算無し、RAW記録
Photoshopによる比較明合成、Lightroom Classicによる各種調整を実施、トリミング実施

やはりもう少し早い時期(の遅い時間帯)に、撮影に来れば良かったですね。天の川がもっと低く、夜空がもっと暗く写ったと思います。夜明けみたいな感じの写真ですが、明るいのは光害です。

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G9X2による撮影風景はこんな感じです。通るクルマのせいで、撮る度に船や遠景の明るさや色が異なるので、風景写真といってもシャッターチャンスを狙う、もしくはいつ長時間露光を終了させるかを気遣う、かなり忙しい撮影にもなりました。でもそれもまたスリリングで面白いと思います。自分にしか撮れない写真が得られます。

2023年6月18日 (日)

【星旅】富士山ドライブ♪3地点で撮り比べ(1)~本栖湖とLightroom ClassicのAIノイズ除去機能

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大変めずらしいことに、梅雨の期間なのに快晴&新月&週末が重なりました♪それならもう星見ドライブに出かけるしかないっっ!、ということで、ホームグラウンドの富士山エリアへ星旅ツーリングしてきました。夕方からの下り方面で渋滞レスで移動し、ゆっくり星を観て、道の駅でしっかり寝て、朝から富士山&箱根エリアをドライブして、箱根で空いている温泉に入って、お昼過ぎには帰ってくるという、ゴールデンコースを満喫してきました♪

今回は、本当はメシエ天体巡りをしたかったのですが、疲れもあったので重たい20cm反射赤道儀は持ち出さず、星景写真撮影や8cm双眼鏡観望に留めることにしました。ただこの作戦が、意外に面白い結果になりました。ライトな星景写真撮影をどこで実施しようか悩んだ結果、「一晩のうちで気になる3地点をみんな巡ってしまおう!」になったからです。スタンプラリー的で面白かったです。「天文なう」を3地点分実施してしまいました(笑)

トップの写真は、最初の観測地である本栖湖です。富士山を観るためのとても有名な観光スポットであるため、夜でも写真を撮る人々でいっぱいでした。ごく狭い撮影ポイントに多くの人々がいて、天体写真を撮るときはあまりこういうシチュエーションにはならないのですが、鉄道写真とかの分野だとこうなるのかなと思いながら撮っておりました。もう少し早い季節であれば、「もう少し天の川が富士山近くにかかり、なおかつ時間帯は深夜で人も少なく夜空も暗い」というシチュエーションになったと思います。次回そうしたいと思います。

Canon EOS 6D + TAMRON SP 15-30mm F2.8 (A041) + LeeソフトフィルターNo.3 + カメラ三脚による固定撮影
焦点距離21mm、ISO感度6400、絞りF2.8、露光時間15秒×1枚撮り
カメラ内ダーク減算無し、RAW記録
Lightroom Classicによる各種調整を実施(AIノイズ除去機能利用)、若干トリミング実施

肉眼で眺めていたのはもっと真っ暗に近い夜景のイメージだったのですが、露光をたっぷりかけると写真はこんな感じになりました。印象派な感じですが、まぁこれでもいいかと。撮影している当初は富士山が本栖湖に写っていなかったのですが、撮影の後半では湖面が鏡のようになりました。

ところで、いつものようにLightroom Classicで画像処理をしようとすると、「新しい機能のAIノイズ除去を使ってみよう」とソフトから提案されたので、言われるままに今回初めて使ってみました。クルマの通行が多いなどあり露光時間を短くしたかったため、古いEOS 6DでISO感度6400まで無理に上げて撮った写真です。つまりノイジーな写真だったから、自動的に提案されたのでしょうか?!いつもはステライメージで事前に多数枚のコンポジットをしているのですが、今回は1枚撮りをLightroom Classicにかけたからなのかもしれません。

100%等倍でのスクリーンショットを以下に掲載します。富士山と星空の部分は、処理前はかなりノイジー(特に富士山のシャドウ部分)でしたが、

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AIノイズ除去機能のおかげで、処理をかけると1枚撮りにもかかわらず、非常に滑らかな画像になりました。これは素晴らしいです。ただ我が家のデスクトップPCは古くまたGPUも無いからか、処理に長い時間がかかりました。

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どちらかというと気になるのは天の川領域の方で、処理前は以下の感じのノイジーな画像なのですが、

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処理をかけるとスムースにはなるものの、「光るかみのけ」みたいな偽りの光が多数出現しました。偽星みたいな感じですね。AIも100点ではないですね。とはいえ、ブログ投稿用画像であれば結局リサイズをかけることになるので、あまり細かいところには影響は無く、今回はAI処理版画像を活用してみました。

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いつものPowershot G9X mk2による撮影風景です。バックはさそり座が空に昇っているところです。混み合った撮影地でカメラ2台(G9X2を加えると3台)を繰り出すのは恐縮でしたので、パパっと撮って、次の撮影地へ移動しました。ボリュームが多いので、今回のツーリングの結果は、何回かの投稿に分割したいと思います。

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2023年6月11日 (日)

【星景写真】梅雨前のヨコハマ~ベイブリッジの空には夏の大三角♪

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先日のヨコハマパジャマドライブの続きです。0時になる直前から、横浜ベイブリッジにカメラを向けて撮ってみました。マリンタワーもベイブリッジも、0時を過ぎるとライトアップが終了となります。よって0時少し前から比較明合成を続けていれば、ライトアップされた夜景と、夜遅くの星々との、両方を写すことが出来ます。

薄雲も出ていましたが、思い出作りの写真としては十分です。しかしすっきりした晴れ間が来るのは梅雨明け後でしょうか?近年はなんだか毎年、春~夏にかけてはぜんぜん晴れなくて困るパターンです。貴重な梅雨の合間が来ることに期待したいと思います。

画面中央上部の輝星が、こと座のベガ、織姫星です。夏の夜空がやってきます。

Canon EOS RP + TAMRON SP 15-30mm F2.8 (A041) + LeeソフトフィルターNo.3 + カメラ三脚による固定撮影
焦点距離15mm、ISO感度400、絞りF4.0、露光時間4秒×227枚比較明合成(約15分露光相当)
カメラ内ダーク減算無し、RAW記録
ステライメージ9による比較明合成 & Lightroom Classicによる各種調整を実施、中央部を若干トリミング

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毎度の撮影風景はこんな感じです。G9X mk2の28mm相当の画角では、夏の大三角形を水平線から縦構図で入れることは出来ませんでした。15mm超広角レンズの世界に入っておよそ1年が経過してまたヨコハマに戻ってきました。このレンズにもだいぶ慣れてきました。タムロン15-30mmレンズはやっぱり楽しいです。

2023年6月 4日 (日)

【星景写真】梅雨前のヨコハマ~復活した横浜マリンタワー♪

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このあいだの週末は、またパジャマドライブで地元神奈川の星旅をしてきました。(ホントにパジャマを着ていたわけではありません♪)
関東も梅雨入りしそうなので、薄雲があったものの晴れていたので、ここは積極的に星景写真撮影に出かけてみました。とはいえ、薄雲が出ているなら無理に空の暗いところに出かけなくても良いわけで、都市星景写真となるように横浜の山下公園にて散歩してみました。
2022年9月に復活した横浜マリンタワーを入れての星景写真です。

Canon EOS RP + TAMRON SP 15-30mm F2.8 (A041) + LeeソフトフィルターNo.3 + カメラ三脚による固定撮影
焦点距離15mm、ISO感度200、絞りF4.0、露光時間4秒×172枚比較明合成(約12分露光相当)
カメラ内ダーク減算無し、JPEG記録
ステライメージ9による比較明合成 & Lightroom Classicによる各種調整を実施

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こちらはいつもの、Powershot G9X mk2による撮影風景の記録です。街灯など明るすぎて、肉眼では星々は全然見えない…と思っていたのですが、液晶画面には意外に星々が写っていたので、それを頼りにもう一度空を見てみると、これまた意外に横浜の夜空にも星々が出ていることに気が付きました。都会の夜空でも、星々は輝いているんですね。

この夜はもう一枚撮ったのですが、それは次回に投稿します!

2023年5月27日 (土)

【星景写真】KAGAYA星空の世界展@西武池袋本店は、周るほど心が溶け込む♪♪

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KAGAYAさんの「星空の世界展」@池袋の、2周目です。前回は平日訪問でしたが、今度は休日に友人と行ってきました。大賑わいでしたが、それはそれで皆さんで作品を鑑賞している一体感(スポーツ観戦みたいなものでしょうか)があって、とても良かったと思います。ご家族連れの話で興奮の感じが伝わってきて、こちらも嬉しくなりました。

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作品はどれも、吸い込まれるように見てしまいます。ホント、我が家にも全部、この大きさで飾りたいですね。照明が難しいのですが。

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友人と話しながら見たので、いろんな新しい気付きもありました。この写真は、木製の展望台のような、すこし水面から高い場所で撮ったのだと気付きました。私も湖で星景写真撮影をすることがありますが、なかなかこのようには撮ることが出来ません。これこそロケハンの努力だなと感じました。

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クローズアップさせていただいた写真がこちらです。これは絶対、現地に行って、見てみたいですね。北海道です。

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この北海道の透明感のある写真も大好きです。北斗七星周辺の、あまり明るい星が無いエリアではありますが、これもずーーーっと見ていたくなる写真です。

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前回の平日に観覧した写真も、改めてじっくり見学しました。ホント壮大なフレーミングです。素晴らしい♪
前回はスマホで撮っていたのですが、今回はEOS RPで撮りました。ただホワイトバランス設定がうまくいかず、結局帰宅後にLightroom Classicで少し調整しました。

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こちらの写真も、またEOS RPで撮り直しました。イチガンで撮れば、雲間の星々も写ってきました。

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そしてやっぱり一番大好きなのが、今回のこの写真でした。圧倒的な壮大さと解像感、そしてこのシャッターチャンスが、本当にいつまでも見ていられる作品につながっています。

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かなり引いて、上記の写真周辺の会場を撮ってみました。この奥が動画エリアなのですが、動画も前回の横浜から少し変化があり、とても楽しむことが出来ました。和歌山県での「月の窓」は、「これだけいっぱい撮影して、その中の本当にタイミングが合った1コマなんだな」と改めて理解出来ました。

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横浜同様、写真はいっぱい掲載されているので、いつまででも眺めていられます。スペースの角にくると、作品を同時に眺めることが出来て、贅沢な気分です。

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以前から好きな写真たちも、今回もじっくり拝見しました。これもシャッターチャンスと様々なこだわりの詰まった写真ですね。

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長岡の花火の写真も大好きです。単なる花火の写真ではない、天体写真なのがやっぱり大好きです。

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はやぶさ1の写真も素晴らしいですね。星は点像ですが、はやぶさは軌跡を描いているわけで、短時間露光の間にはやぶさ1がかなり動いたのを想像しました。オーストラリアに行った気分です。

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今回の展示は、「対比」がすごく良かったと思います。同じ撮影地でも、このような春と冬とか…。

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またオリオン大星雲でも、このような広角と望遠とか…。同じ写真でも「魅せ方」ってあるんだなと、改めて感じました。これはポストカードでは得られない、会場の雰囲気ですね。やっぱりやっぱりKAGAYAさんは素晴らしいなと改めて感じました。こんな作品を、是非楽しみながら撮ってみたいなと思います。

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